2013年3月1日金曜日

剣体研究会の内容

【剣体研究会の内容について】
剣体研究会の目的は、自身を活かし、動ける身体を得、攻防の間合いや機を把握する探求にあります。攻防の技術の習得ではありません。まず行う事は運動の必然の中にある原理の探求と、原理が現象する条件や状態の把握、体現、体得なので、「技術、技法」の訓練をすることはありませんが、そのような条件が満たされた状態の体現がなされたとき、それはそのつど技術として現象すると考えます。その現象の体現に必要な条件としての形、実験用のツールとしての型の意味合いを持った当会独自の具体的形式を紹介します。これは現時点でのものです。名称も暫定的です。

【身の備え】
「四方輪」「下向上偏」等の要点を通じ、姿勢(形状と状態)の有り様、剣の位置についてその理を把握する。
   
【一人稽古】
自身の上下前後左右の道筋と必要な体と剣の変化について把握する。


・構え・・・上段、中段、下段、あるいはそれらの左右の位置で、動機、勢い、姿、可能性が充ちるかを検証する。

・進退・・・進退中に動機、勢い、姿、可能性の一致を見る。

・長斬・・・運動中の前後上下左右の働きの一致を見る。

・体変(左右/上下/前後)・・・身の動きで剣が変化することを見る。

【組み稽古】
・剣甲(前後/上下/左右)・・・角度と進入により働きを取り出す攻防の基礎を知る。

・合撃・・・剣甲を打ち合いながら行う。


・飛車/逆車・・・四方輪系の変化(剣、棒、杖、体)

・摩剣・・・強きを攻める

・両陣・・・攻防一致の間合い、機、位置、勢いを知る

・切返・・・体を以て切り返す。

・犬塊・・・間による攻防を把握する。

・時計・・・剣の交わる角度の把握。

・詰合・・・機と調子を把握する。

・入船・・・深入で中を取る事を知る。


【先端研究】
・遊び・・・方法なし

(2014年3月時点)